IRとは
https://www.jira.or.jp/jira/jsp/usr/outline/1_3.html
 IR(インベスター・リレーションズ)とは、企業が株主や投資家に対し、投資判断に必要な企業情報を、適時、公平、継続して提供する活動のことをいいます。企業はIR活動によって資本市場で適切な評価を受け、資金調達などの戦略につなげることができます。株主・投資家も、情報を効率よく集めることができるようになります。
 投資判断に必要な情報といえば、開示が義務づけられている有価証券報告書など、制度的開示(ディスクロージャー)があげられますが、IRは制度的開示にとどまらず、企業が自主的に行なう情報提供活動を指します。インターネットなど時代に即した新しいIR活動も活発です。
 制度的開示に対し、IRは企業の取り組み方次第で結果が大きく違います。IRによって信用を高める企業がある一方、信用を失って株価を下げる企業も少なくありません。
 ただし投資家やアナリストの信頼を得るにはルールがあります。IRは基本ルールを守った上で独自の戦略を求められる活動だといえるでしょう。
(参考:IR戦略の実際 日本IR協議会編 日本経済新聞社刊


プリンシバル(旧 アイビーダイワ)「すべてを失うこととなりました」

「総括いたしまして、当社は平成14年から約76.4億円のエクイティファイナンスを実行し、そのほとんどを天然資源開発投資事業に投入してまいりましたが、今回の事業の廃止を持ちまして事業リソースのすべてを失うこととなりました。」
76億円つっこんで何も残らなかった。残ったのは莫大な発行済み株式と掘った穴。
こんな実に潔いIRを2011年の年頭からぶっこんできたのはクソ株の名門アイビーダイワ。

しかしその一方で、みんながクソ株として認知しているアイビーダイワというブランド名をプリンシパルでなくプリンシバルに変更してみたり、調べれば調べるほど胡散臭くて寒気がするLED照明機器販売事業への参入を発表するなど、あまり潔くないIRからはクソ株の名門に恥じない何かを積極的に展開している様子が伺えます。

アイビーダイワ(3587)の「すべてを失うことになりました」IRが笑いを誘う件

紛らわしい社名変更と会計監査人変更を好感してアイビーダイワ乱高下

LED事業への参入を発表したプリンシバル(3587)のIRがやはり胡散くさいと話題に

ジパング・ホールディングス「社長が信用取引で8億円の負債を抱えて強制執行により株が売却されておりました」

「松藤民輔に対して行っている貸株及び担保株の一部が、国内証券会社の強制執行によって売却されている事実が確認されましたので、お知らせいたします。」「信用取引での損失が約8億円の負債を抱えることになっていたところ、本日、同証券会社が強制執行により 71,955株の売却を行っている事実を確認いたしました。」
金の採掘で儲けているはずのジパング・ホールディングス代表取締役社長松藤民輔が株の信用取引でぶっこいておりました。その損失の穴埋めに強制的に売られる大量のジパング株。おかげで何も知らない個人投資家は市場の肥やし&お財布状態に。
金相場が高騰しても一切株価と連動しないことで有名なこの会社。金の採掘は看板だけで実体は何も無いのではないかと投資家の誰もが思っているのがその理由と噂になっておりました。しかしその後、何もしてないと思ったら本当に金の採掘をしていたIRが好材料になり一時期的に株価が浮上することに。

松藤民輔社長が信用取引でぶっこいて、ジパングHD(2684)の株が大量に強制売却されていた件

プロパスト「義援金として300万円寄付させていただきました

負債総額554億円、民事再生により経営再建中のプロパスト。
「日本赤十字社を通じて、義援金として300万円の寄付させていただきました。今後も、微力ながら、当社としてできる限りのご支援を検討・実施してまいりたいと考えております。」
お前が言うなならぬ、お前が寄付するな。
義援金を寄付する余裕がどこにあるのか全く感じられない企業業績を前に、微力ながらせっせとプロパストに義援金をしてきた株主は何を思うのか。

経営再建中でお金に困っているプロパスト(3236)がまさかの義援金

トライステージ「コード番号2378

平成24年2月期業績予想及び配当予想に関するお知らせ
会社名 株式会社トライステージ
代表者名 代表取締役CEO 妹尾 勲
(コード番号:2378 東証マザーズ)
何てことない普通のIRと思われますが、これって自社の証券コードを間違えちゃっています。
正しくは2178。
証券コードの間違いくらい上場企業でもあるある、しかも新興マザーズ市場だしね・・・。
いやいや、流石にねえよ。
そこだけは間違えたらダメでしょ。
次の日に訂正IRが出ましたけど、これってまず自社で気付いてないよね。次の日だし。
誰も指摘せずに未訂正なら、次のIRでも間違ってるかどうか楽しめたはずです。

トライステージ(2178)が上場会社として有り得ない間違いをしている件

セイクレスト「社長以外全員辞任いたしました、問い合わせ先は・・・

取締役及び監査役の辞任に関するお知らせ
「取締役2名及び監査役3名が辞任いたしましたのでお知らせいたします。」
辞任した取締役及び監査役
専務取締役経営管理本部長 井上 晃章
取締役CSR本部長兼
コンプライアンス・リスク管理室長 清家 秀昭
監査役(常勤) 馬屋原 和義
監査役(非常勤) 大石 英樹
監査役(非常勤) 小林 二郎


問合せ先 専務取締役経営管理本部長 井上 晃章
(TEL. 06-6264-7077)

実質的には社長一人しか会社に残らないのに、問い合わせ先は何故か辞任した専務取締役。
本当にこの専務が電話に出るのか試してみたら良かったです。
「ただいま不在です」って言われたら、「いつならいらっしゃいますか?」と聞くのは流石に野暮なのは承知しております。
それにしても、このIRを作成したセイクレストの中の人はどんな気分だったのでしょうか。
この4月28日のIRの後、
セイクレストは5月19日に破産により上場廃止。
上場廃止当日は最後の引けに1円で515株買った投資家がいました。

つまり社長以外全員が辞任する上場企業ですね、セイクレスト(8900)

セイクレストさようなら(もう帰って来るな)上場廃止までの記事まとめ

コネクトHD「株式の増加数は212.40%に相当します 1株当たりの発行価額につきましては10円といたしました」

第三者割当により発行される新株式の募集に関するお知らせ
「本新株式を発行した際の株式の増加数は32,000,000株となります。これは現時点の当社の発行済株式総数15,065,336株に対し、議決権比率において212.40%に相当します。」
「1株当たりの発行価額につきましては、割当先との協議交渉の結果、割当先の強い要請で、10円といたしました。」

「当社としましては、交渉開始時の平成23年4月28日の株式会社東京証券取引所における当社普通株式の終値51円を基準に交渉を開始し、交渉の過程で当社が平成23年3月1日に株式移転による再上場をおこなった以来の最安値39円、株式会社コネクトテクノロジーズにおける最安値3,010円を参考にした30円を基準に提示し交渉をおこなうも、割当先の算定はあくまでも時価ではなく純資産額を基準にした8.5円でありました。」
長文失礼しました。
まとめますと、
「おまえの会社って株価42円だけど、俺の計算だと8円くらいの価値しかないわ。大負けに負けて10円なら増資引き受けるわ。」
クソ株すぎて足元見られまくりの第三者割当増資。それでも喉から手が出るほどお金がほしいコネクトHD。もう笑うしかありません。
コネクター(※コネクトの株主)どんまい。

コネクトHD(3647)が1株10円希薄化212.40%のお笑い株券印刷(増資)を発表

山水電気「連結売上高800万円」

平成23年12月期第2四半期の連結業績(平成23年1月1日~平成23年6月30日)
「売上高800万円」「
1株当たり4.11円の損失」
まるでどこかの商店街で地元密着で頑張る電気屋みたいな業績ですが、これでもれっきとした東証1部の連結業績です。
投資家の間では「このまま売上800万円で頭打ちなら消費税払わなくてもいいんじゃね?」と話題に。
東証1部上場企業初の消費税免税業者。ここまで来たら来年あたり狙ってもいいと思いますけど。
どうせこの日の山水電気の株価みたいに、来年も3円あたりでウロウロしてそうだし。

連結売上高800万円!山水電気(6793)が東証1部上場企業初の消費税免税業者にチャレンジ

アイザワ証券「弊社社員が殺人未遂の疑いで奈良県生駒警察署に逮捕されました」

弊社社員の逮捕について。
「弊社社員が殺人未遂の疑いで奈良県生駒警察署に逮捕されました」

女性が保有する2社の建設会社の株式を無断で売却したことが発覚するのをおそれ、首を絞めて殺害しようとしたことがわかりました。」
対面証券の支店長が顧客の女性を殺害しようとして逮捕。
大きな損失被害を被った顧客から逆上されてアイザワ証券の社員が殺害されるのなら話がわからないでもないですが、これはあまりにも理不尽です。東野圭吾宮部みゆきあたりに小説にしてもらいたいです。題名は「アイザワ」で。

支店長が顧客を殺人未遂、洒落にならないアイザワ証券

ボルテージ「ソーアプ」

ボルテージの2011年6月期決算説明会資料
モバイルコンテンツ業ならではの洗練された説明会資料の中に散りばめたられた「ソーアプ」なる斬新な新語。あまりにも斬新すぎてGoogle検索でも追い付かないという最先端ぶりが話題に。
しかしそれだけではありません。プレゼン資料のカタカナをあえて半角カナで作り上げるという芸術性には、見ているこっちまでくらくらさせられます。
今ではGoogleさんに「ソーアプ」なる新語もようやく認知されつつあるようです。検索上位には市況かぶ全力2階建という何処かで聞いたようなサイト記事から派生したネタが大部分を占めていますが。

ボルテージ(3639)決算説明資料の略語「ソーアプ」が斬新すぎてGoogle検索も追い付いていない件

ファナック「アップロードの作業に遅れが出ており、しばらくすれば開示されるだろう」

ご存知でしょうか?「ファナックほどIRに対してやる気が無い会社は無い」という噂を。
たしかにファナックの公式ホームページが数ヶ月消失したこともありました。復活したホームページの企業概要には稲葉清右衛門会長と稲葉善治社長の
破壊力ある写真が掲載されています。「ファナックの本社は富士山の麓、広さ45万坪にわたるファナックの森の中にあります」という説明より「ファナックは富士の樹海の中にある黄色い不気味な建物であります」という説明の方がしっくりくるのは確かです。
それでもやる気が無いと言い切るのは失礼な話なのです。
しかし、4~9月期ファナック決算発表で事件は起こりました。
13:00の予定を過ぎても音沙汰のないIR。
開示されていないことについて、同社のIR担当者は「アップロードの作業に遅れが出ており、しばらくすれば開示されるだろう」との反応。
それに対して投資家からは「
PDF10枚くらいアップロードするのにどんだけしょぼい回線なんだよ」「ファナックのメインサーバーMSXかよ」「アナログモデムで ピィーーガァーーーーってやってんだろな」などなどIRにやる気が無い疑惑が深まるだけでなく、いまだにダイヤルアップ接続説が浮上する騒ぎに。
結局、きっちり1時間遅れで発表されました。


ホームページ閉鎖実績のあるファナックにダイアルアップ接続説が浮上、アップロード作業の遅れにより決算発表が大幅に遅延

JR東海「新幹線中間駅の建設費負担について」

リニア新幹線の中間駅の建設費負担について
JR東海が
IRでキレてます。本当にIRの行間から怒りが伝わってくるのです。
そんなIRがまとめ上手な投資家によって見事にまとめられました。
JR
「お前ら『地元に1つは駅が欲しい』つったから、俺が『じゃあ半分くらい建築費負担してくれ』って頼んでも断ったよな。もういいよ。全部俺が持つから。でももうお前らのわがまま聞いてらんねーし、サッサと必要最小限の施設だけ作るから。最後にもいっかい言うけど、中間駅の建設費負担は、俺にとってはマジでホントに大変だけどもうお前らが何グチャグ チャ言っても、もう聞いてられねーんで、場合によっては無人駅の駅前トイレみたいなチャチな駅になるかもしれないけど、納期には絶対仕上げるんで。」


JR東海のIR「新幹線中間駅の建設費負担について」を要約するとこうなる

マーチャント・バンカーズ「当社会長がウエイトリフティング大会で優勝しました」

すごくどうでもいい・・・。IRのタイトルの出オチ感がすごい。
わざわざ
IRで発表しちゃうなんてよっぽど嬉しかったようですが、家族内の報告だけで十分事足りそうなレベルです。
このIRの問い合わせ先は財務経理部長となっておりますが、こればっかりは会長本人に直接聞くべきではないでしょうか。満面の笑みで答える姿が目に浮かびます。

マーチャント・バンカーズがどうでもいいIRを発表「当社会長がウエイトリフティング大会で優勝しました」

オリンパス「決して不正行為はございませんが」

オリンパスが11月8日8時44分に「過去の損失計上先送りに関するお知らせ」を発表。
それは「不正はない」と言い続けたオリンパスがギブアップした瞬間でもありました。
実はそれと時を同じくして、オリンパス公式サイトのトップページにあった
高山修一現社長からのお知らせが少しだけ書き換えられました。ギブアップ前まで強く訴えかけていた「決して不正はございませんが」のくだりが、ギブアップ後には私たちの前から消え去ってしまったのです。サラっと。とても綺麗に。まるで測ったように。
それを見た投資家はみんなこう実感したのです。
「自覚したんだな」
「不正20年間やってたからな、さすがに消さないとな」
こうして、面白IRとしてオリンパスは永遠に記録と記憶に残ることになったのです。
めでたしめでたし。

オリンパスの公式サイトから「決して不正行為はございませんが」の一行が消える