誰かが言った。IRは文学であると。
さらに誰かが言った、
企業は小宇宙であり、IRはそれを覗き込む窓だと。
クソ企業の窓覗いてみ?ぐっちゃんぐっちゃんだから。生活感あふれてるからと。


スカイマーク「民事再生法の適用により上場廃止」

このIRがすごい!2014年「A380が飛ぶのか、それともスカイマークが飛ぶのか」乞うご期待的な締めをしたスカイマークですが、あっさり飛びました。
しかも新年早々2015年1月に。
ANAやJALとの交渉がどうとかいう話はいったい何だったのか」
「国交省の小役人を天下りに受け入れておけば」
株主よりエアバス社のほうがかわいそう」
西久保社長は飛行機を飛ばして、会社も飛ばすという偉業を成し遂げた」
「焼き肉焼いても家焼くなを思い出した」
と惜しむ声が続出しました。
倒産後の株価は32円に不時着して乗客と野次馬がチキンレースという救命ボートに乗り込んで19円まで漂流。
その後、10分間で10円から40円の鉄火場となるお笑い劇場もありしましたが結局14円で上場廃止。
ちなみに筆頭株主だった西久保前社長は
保有していた1898万株の脱出に成功し九死に一生を得ました。
「座礁して船長が乗客見捨てたやつやん」
「価値0な物を買いたいって人がいるんだからまったく問題ない」
「潰した本人の株買った奴w」
「紙切れ握ってても意味無いしな。無価値なものが5億で売れたんなら万々歳」
「社長から無職になっても60歳で5億って甲府市辺りで一生遊んで暮らせる」

西久保さん、また戻ってきてくださいね。
西久保さんが美しく飛ぶ姿、また俺たち見たいです。


日本製罐「大事なことなので10枚にしてみました」

すごいとネタにされるIRは、意識的、無意識的にかかわらず見た目や内容に趣向を凝らしたり、株価の維持や高騰を狙って芸に走るのが最近のトレンドです。
新しいジャンルを開拓するのは中々難しいような気がします。
やり過ぎると東証から連絡が入ったり、社内で怒られたりタイトルだけにチカラ入れてるクソ株大好きサイトまでイジられますからね。
そんな世知辛い世の中に、
日本製罐から新ジャンルのIRが登場。
001
業績の上方修正、大事なことなので10枚にしてみました。
「訂正しまくりはあるけど同一内容10枚は新しいな」
「印刷して10人に配布するんだけど、1クリックで済んだよって感謝してる人
一人くらい要るかもしんない
「(PDFの作成者は「s-tanaka」だから)犯人はタナカ」
「\デデーン/田中タイキック~ 」
次の日、新ジャンルのIRに挑戦した日本製罐が「同一内容の資料を10枚開示しておりました。 投資家の皆様に混乱を招く状況となっております事をお詫びし申し上げます」と釈明。
「混乱はしてない、むしろ笑った」
(PDFの作成者は「j-inoue」だから)「修正のIRでタナカさん外されてる」
「上司が尻拭いしたのか部下が尻拭いしたのか」
タナカさんとイノウエさん、どちらがやらかしたのか。
電話して聞くのも何なので
誰か日本製罐にお勤めの方そっと教えてください。


省電舎「省エネルギー関連事業より撤退」

省電舎が省エネ事業より撤退。
01509409-s
「何電舎になるつもりや」
「捨電省」
「省電捨」
「省省電舎 」
省電舎?贅沢な名だね。今日からお前の名前は舎だよ!
「舎」だけだと何も残ってない感が半端ないですね。
本当に「舎」なんて社名に変更されたら話題になったでしょうが、社名は未だに省電舎のままです。
しかし忘れてませんか?
船を造っていない日立造船の存在を。
バターを作っていない六甲バターの存在を。
株をやっていない疑惑の自称“株プロセレクター”
の存在を。
みんな生き残るために背に腹は代えられないのです。


リアルコム「名誉毀損と風評被害により売上高が計画を大幅に下回りました」

業績下方修正の理由はIR文学の見せ所の一つであります。
IRの一言一句から単なる言い訳では片付けられない趣、そしてIRの行間から溢れる熱い思いを感じて頂ければ幸いです。
003
「一部メディア等の掲載記事により当社、および当社経営責任者に対する名誉毀損、風誹謗中傷等の内容に伴う風評被害等の影響を受け、IT事業および太陽光発電事業において計画見込の受注の遅れや減少等が続く厳しい状況を余儀なくされ、売上高が計画を大幅に下回った」
趣も何もあったもんじゃいですね。
クソ株マニアしか興味を示さないやつですわこれ。
一部報道に何を言われたら会社の業績がこのような事態に陥るのでしょうか。
詳しくは反社会的勢力に詳しいダイヤモンドさんFACTAさんに聞いてみた方が良さそうです。
その後、なぜかリアルコムは一部報道でなくリアルコムの元代表取締役を相手に風評被害を被ったとして訴訟を提起しています。

いい忘れておりましたが実はリアルコムさん、一部報道でも指摘された会社乗っ取りの件で
実質的存続性喪失銘柄として上場廃止の危機を迎えておりました。
でも安心してください、まだ上場維持してますよ。
少しくらい黒光りしていても株式市場が明るく賑やかであれば良いと思います(いや良くない



オプトロム「反社会的勢力への関わりを示す情報はないというアレは嘘でした」 

クソ株の玉手箱と言われる名古屋セントレックスから名文IRの誕生です。
平成26年2月27日に開示した「第三者割当により発行される第4回新株予約権の募集及びコミットメント条項付募集新株予約権引受契約締結に関するお知らせ」において「反社会的勢力等や違法行為に関わりを示す情報に該当がないと公表していたものを、実際には、当時、当該信用調査会社からは関わりを示す情報が記載された調査結果を受領しており、これに係る当取引所の照会に対してこの事実を報告していなかった
さわりだけでゾクゾクします。
この経緯は「第三者割当により発行される第4回新株予約権の募集及びコミットメント条項付募集新株予約権引受契約締結に関するお知らせ」の一部訂正についてに
詳しく記載されております。
001
該割当予定先の役員又は主要株主である株式会社志夢またはその代表取締役である児島幸恵氏そのものが反社会的勢力等や違法行為に関わりを示す情報に該当はありませんでした。し かしながら、合同会社会社コンシェルジュの主要株主である株式会社志夢の代表取締役である児島幸恵氏、および合同会社会社コンシェルジュのグループ企業で ある株式会社アンビシャスグループについて、逮捕・実刑を受けた関係者(以下「A氏」といいます。)と以前関係があり、現在も当該A氏との関係性が存続しており、実質的経営者であると思われる旨の記載がされており、また当該A氏が、証拠はないが反社会的勢力等と関係を持っているはずであるという風評があることが示唆されておりました。
さらに、株式会社志夢の役員にA氏の子息2人が就任しているという記載がありました。
その上で、株式会社トクチョーの意見として、「当社及び代表取締役の児島氏は増資引受先として適格な相手方と言うことはできない」との記載がございました。
002
当社はA氏なる人物については、当時面識はありませんでしたが、主に資金使途として記載のある株式会社未咲の株式取得についての社外アドバイザー名目の担当者として、当時から面識のあったB氏について、株式会社トクチョーの報告書にある記載に合致する可能性のあるA氏と同じ人物ではないかとの疑念がありました。 そこでまず、平成25年12月20日頃に、当社上代取締役が紹介者である韮澤政男公認会計士の事務所にアンビシャス企業グループの評価についてヒアリング するために訪問しました。その場において、調査報告書に問題ありとの記載があったことを告げ所見を尋ねたところ、韮澤政男公認会計士より「私としては、ア ンビシャスグループに問題があるとは思っていません」との回答を得ましたので、それ以上はあえて、韮澤政男公認会計士に対して、A氏とB氏の同一人物性については質問をしませんでした理 由としては、当社としてはファイナンスを進めたかったという動機がありましたので、韮澤公認会計士がアンビシャス企業グループについて問題がないと答えて くれれば、アンビシャス企業グループについての反社性を払拭できるので、そのように答えてもらえるような質問のみしました。

003
加えて、当社は株式会社トクチョーに記載のあった記載に関する疑念を解消する努力をすべく、平成25年12月末頃当社の上代浩司取締役が児島幸恵氏と面談し、当該記載についてヒアリングを行いました。ヒアリングの結果、児島幸恵氏から、アンビシャス企業グループおよび個人としてA氏と過去に関係はあったが、A氏の逮捕実刑により現在は関係を断絶しているとのお答えを頂戴しました。なお、当時、A氏と同一人物であるという疑念があったB氏に対しての直接のヒアリングは、行っておりませんでした。

005
以上の結果を顧問弁護士と相談しましたところ、以下のアドバイスを頂きました。
(i)
A氏なる人物が反社会的勢力に該当するか否かについて思うに、逮捕・実刑があればすべて反社会勢力と認定されるわけではない。ファイナンスの場合の反社というのは、本来的に暴力団等に加えて反市場勢力を想定している。それは過去に金融犯罪を犯したり、不公正ファイナンスや金融商品取引法系の事件を起こした者やこれから起こしそうな疑いがある者を想定している。会社から資料(株式会社トクチョー報告書及びインターネットの検索によるニュース記事等)を見せてもらったA氏の過去の犯罪は金融犯罪とは思われないので、自分としては反社・反市場勢力とまでは言えないと考える。
(ii)
A氏と反社会勢力との関わり合いについては、「証拠がない」との記載どおり、推論でしかなく、事実として取り扱う必要はない
(iii)
A氏と代表取締役の個人的関係も必ずしも根拠が示されていない
(iv)
結論としては、株式会社アンビシャスグループが反社会勢力とまでは言えないと思う。

006
その上で、当社において検討しました結果、
・株式会社トクチョーの報告書で記載されて
いた内容について株式会社アンビシャスグループの代表取締役児島幸恵氏がヒアリングにおいてA氏との現在の関係を明確に否定したこと、
・別調査会社の調査においてはA氏とア
ンビシャス企業グループとの間で現在も関係があるという他社調査報告があることを前もって説明し、それを前提に調査依頼した結果、他社調査報告の根拠となる事実が発見されなかったこと、
・フィナンシャルアドバイザーであるファーストメイク・リミテッド株式会
社にアンビシャス企業グループを紹介したのが公認会計士であったこと、
・合同会社会社コ
ンシェルジュの代表取締役の福田徹氏は大学の非常勤講師もしており社会的な信用性があること、
・弁護士の意見からA氏は反社会勢力とは言えないと考えた
こと、
・A氏の子息と思われる2名の役員については、A氏が反社会勢力ではない以上、子息も反社会勢力ではないと考えられること
等から総合的に判断し、当社は合同会社会社コンシェルジュ、その親
会社、およびその代表取締役児島幸恵氏は、現在A氏との関係性がなく、その他の反社会勢力等との関わりはないものと判断しました。

007
そして当社は、その判断に至ったプロセス(調査、検討等)について、東北財務局および名古屋証券取引所に報告・相談すべきであったところ一切報告せず、判断した結果のみを有価証券届出書および適時開示にて開示してしまいました。

008
なお、その後、平成27年3月5日に東北財務局の指導により、B氏がA氏と同一人物ではないか確認するため、平成27年3月5日に当社大村安孝専務取締役がB氏に架電し、A氏と同一人物であるかを直接確認しました。その結果、B氏がA氏であることの確証を得ました。
平成26年2月27日付の適時開示の際の判断としては、A氏が反社会勢力ではないという判断であったため、A氏=B氏であったことが判明したとしても、前記のとおり合同会社会社コンシェルジュが割当予定先として適切であると判断したという結論において現時点でもなんら変わることはございません。
また、平成26年2月27日付の適時開示時点におけるA氏の反社会性についても、当社は、上記顧問弁護士の意見から問題ないと考えております。
つまるところ
「A氏は反社かもという報告があったけど、資金調達したかったから、反社ではないと証言してくれるリサーチ会社を探して、
都合の良いコメントを掻き集めた結果問題ないという結論に達し、当局の調査を逃れました」
ということでしょうか。
「まあ名古屋だからコーヒー頼むと卵とかパンとかいろいろついてくるんだろ?上場にも反社とか粉飾とかいろいろついてくんだよきっとw」
本当に名古屋はサービス精神が旺盛なんですね。


スリー・ディー・マトリックス「売上高を△99.5%に修正いたしました」 

このIRがすごい!2013年のUMNファーマ「売上高を△95.4%に修正いたしました」において「この修正幅を超えてくる企業もやはりバイオベンチャーのような気がしてなりません」とコメントしましたが、どうやらこの予想が当たってしまったようです。
004
燦然と輝く「△99.5%」の数字。
通期の売上高を100億円から0.51億円に修正。

「利益ちゃうで売上が△99.5%やで」
「バイオベンチャー銘柄には夢がある!!ほぼ悪夢の方だけどな」
「バイオベンチャーなんてロクな開発力が無い所がほとんどだからな。交通事故現場にたまたま飛行機が突っ込んでくるレベルの確率で当たりがでる」
「夢を売る側が儲ける (断言) 」
「(一般論ですが)研究者と大株主が一致しているバイオベンチャーは火薬庫に近い」
「上場廃止してその証券コード7777よこせ」
本当にこの会社の取り柄は証券コードだけな気がしてくるのは仕方のないことかもしれません。
実は2014年3月にも「41億円から1億円に△97.4%修正」しており、2年連続で修正幅を越えたことになります。
これはもう3年連続を期待するしかありません。


セブンシーズ・アセット・マネジメント「地面師に2億円やられました」 

地面師、それは他人の所有地を利用して詐欺を働く者。
騙されたのはセブンシーズホールディングスの子会社で旧村上ファンド系のセブンシーズ・アセット・マネジメント。
11月には目立つ事をやっちゃったと言えばやっちゃった件で、村上世影さんと親子と一緒に強制調査も受けたようです。
色々と大変な一年でしたね、お疲れ様です。

誰ですかざまあ案件とか言っているのは。
ところで地面師の手口はどのようなものだったのでしょうか。

140120150323419750-001
・A社から田代林産有限会社所有の上記不動産の売却に関する情報を入手
  ↓
・所有者の代表者と称する人物およびA社関係者らと複数回面談
  ↓
・運転免許証、健康保険証および印鑑証明書の各原本を確認するなどした上で、合理的な条件であったことから決済と同時に所有者より所有権移転登記
  ↓
・所有者より土地所有権移転登記抹消登記手続請求を求める内容の訴状
  ↓
・所有権移転登記に必要な所有者の印鑑証明書及び所有者の代表者の本人確認資料である運転免許証及び健康保険証が偽造であり、決済時に立ち会っていた人物(所有者の代表者と称する人物が成りすましであった
「こーゆうのをクロサギって言うのかな」
「クロサギ以前にナニワ金融道的クラシカルさを感じる」
「騙されたっていってる人までグルの可能性を考えるのが不動産屋さんだよ」
それでは実際に地面師にやられた司法書士さんに貴重なご意見を伺ってみましょう。






旧村上ファンド系の方々も、怪しい連中から買っちゃったと言えば買っちゃったんですかね。


村上世彰さん親子も日本のマーケット全体が敵に見えているのでしょうか。


このIRがすごい!上場企業2015 (4-6月)につづく)