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165 名前:名無しさん@お金いっぱい。[] 投稿日:2013/07/24(水) 21:12:33.52 ID:Vn+xq7gv0
世の中には「天才」と呼ばれる人たちがいる。
新宿の超高層マンションから夜景を望み 高給ワインを片手に株式投資を続ける個人投資家 c i s (35歳)もその一人だろう。

数々の億トレーダーを生み出した 2ちゃんねる投資一般板は 日本で最も株式投資のレベルが高いネット掲示板として知られる。
だがその最高峰の2ちゃんねる投資一般板の中でも、c i s の力は別格だった。

『 ウォーレンバフェットが株式投資で資産1兆円以上を築いて 世界で称賛されているが、僕はそうは思わなかった。
 長期上昇トレンドを描く米国株式市場で 長期投資をするという退屈な方法に 興味がもてなかったんですよね。
 それより “いかに物語性のある短期売買で莫大な利益を積み上げるか” を考えるのが好きだった。
 正直言って、俺の周りには こいつには敵わないと思えるような投資家はいませんでしたよ。』

株取引では誰にも負けない、もっと言えば「次元が違う」とわかっていたからこその自信だった。
「あの頃の僕は傲慢でしたね」 と c i s は振り返って言う。

株のデイトレードを始めて3年目の冬、c i s は2ちゃんねる株板のオフ会に初めて参加する。
そして そのオフ会で c i s は劇的な体験をすることになる。

「生まれて初めて、『こいつには勝てない』と思う人間に出会いました。
デイトレードは 長期投資とは違って、見たことのない流れに瞬時でどう判断するかの世界なんですが、
僕が手も足も出ない相場を、パッパッといろんなアイデアを出して稼ぎ出すやつがいた」

凡人には理解できない領域だが、株式取引はあるレベルを超えると「見える」「見えない」という表現で語られる。
日本人が日本語の文章を読んで 「文法が正しいかどうか」 を 判断するのと同じ感覚で、彼らには取引の正誤が「見える」という。

「その意味では、当時資産6000万しかなかった僕に 『見えない』 世界が、確実に『見えている』奴がいることに衝撃を受けたんです。
その時の気持ちは、負けた悔しさと、『こんなすごいやつがいるんだ』という感動の半々でした」

なかでも際立っていたのが、千葉県市川市から来ていた、cis と 同じ世代の B・N・F だった。
BNFは解法のアイデアの豊富さから、オフ会では「魔法使い」というあだ名で呼ばれていた。

「それまで誰にも負けたことがなかったのに、BNFとの歴然たる差を突きつけられた。
敗北を認めるという意味では、あれが人生で初めての『挫折』でした」

2年後のジェイコム事件のあと―。

前述のように “当たり前に” 億に達したcisは、そこでBNFと再会することとなる。

「 互いに億トレーダーとなった後もBNFは別格で、倒産寸前のリーマンブラザーズ株に躊躇なく7億円をつぎ込む。
 それはもう、普通に努力するだけでは不可能な領域で、やはり勝てないと改めて思いました。二十代で2度目の敗北を味わったわけです」

だが結果的に、このBNFとの再会が cisの生きる道を決めることになる。

「ああ、俺は別のことをやろう、と。 つまり、株式トレーダーとしてBNFのような大天才と競う道ではなく、自分の得意分野を伸ばそうと決意したんです」

cisにとってそれは、社会と交わって生きる、ということだった。

マカオに旅行してカジノに出会い、これだ、と思いました。
株式取引オタクになるんじゃなくて、もっと世の中に貢献できることを勉強しようと思った時、カジノ、それもポーカーがピッタリだったんです。

僕が自分の進む方向性を決められたのは、BNFに会って『勝てない』と気づかされたおかげです。
子供の頃から憧れていた伝説の投資家にはなれなかった、それは確かに挫折かもしれない。でもその挫折を二十代の内に経験したおかげで、僕はより自分に合った道を見つけられた気がします」

誰よりも頭がいい、そう信じていたが、上には上がいた「天才」と呼ばれた人が、本物の「天才」に出会うことがある。

人間は、己を超える圧倒的な才能と出会ったとき、自己を客観視して成長する。
「天才」たちにも若き日の敗北体験があり、それを乗り越えたからこそ今がある。

178 名前:名無しさん@お金いっぱい。[] 投稿日:2013/07/24(水) 21:36:25.59 ID:1uBCq4tZ0
>>165
これ今週の現代ビジネスに載ってたやつやん