誰かが言った。IRは文学であると。
（このIRがすごい！上場企業2016（前編）のつづき）

★★★★ CYBERDYNEとシトロン・リサーチ
・サイバーダインは世界で最も途方もなく低価な株券です。日本の投資家の方に細心の注意をはらうことをお勧めします。ターゲットプライス：300円(2016/08/15)
・当社に関する調査レポートについての見解(2016/08/19)

受賞記事1 受賞記事2 <寸評>
CYBERDYNE、変な日本語の下品なレポートでUNKOよばわりされる。
微妙にグラデーションを付けた手の込んだUNKOの挿絵入りで。
確かにCYBERDYNEはUNKOだから仕方ない？
同業他社に追い越されつつある話もありますがUNKOは言い過ぎです。
ちなみに株式市場には落ちるナイフだけでなく落ちるUNKOを掴みにいく人も沢山います。

★★★★ ピーシーデポ
・ 弊社プレミアムサービスご契約のお客様対応に関するお知らせ(2016/08/17)
・ 【PCデポ高額請求 炎上の背景】PC DEPOTの高額解除料問題で、ライターが当事者と共に店舗を訪れて契約内容を精査。従業員の証言から事件の背景を調査。(Yahoo個人ニュース 2016/08/23)

受賞記事1
受賞記事2
<寸評>
昔はただのパーツ屋だったピーシーデポ。
どこで道を間違えたのか、良いところに目をつけたけど阿漕すぎたのか、パソコン・スマホ・インターネットに疎い高齢者を相手にした不要な高額契約によるぼったくり商法で大炎上。
 副産物として、文春砲、やまもといちろう砲に続く株価に影響する兵器としてヨッピー砲が株式市場に登場しました。
 しかし、これだけ炎上しても未だに 耳に届かない多くの 高齢者カモ層が ピーシーデポに自信と勇気を与えている模様。

★★★★ サハダイヤモンド
・平成28年3月期計算書類及びその附属明細書並びに連結計算書類に対する監査意見不表明に関するお知らせ(2016/06/03)
・代表取締役の異動（辞任）に関するお知らせ(2016/09/26)
・（開示事項の経過）（開示事項の訂正・変更）「第三者割当により発行される株式および第11回新株予約権の募集並びに新たな事業の開始に関するお知らせ」 (2016/09/26)
・主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ (2016/09/28)

受賞記事1
 受賞記事2
受賞記事3
<寸評>
従業員数1人（単独）73人（連結）、クソ株界の巨星墜つ（上場廃止）。
沈む船から会計監査人が逃げ出して、後任を決めないまま社長が逃げ出して、筆頭株主の宗教法人まで逃げ出して、私たちはハコ企業が空箱になってく様子をリアルタイムで目の当たりにしたのでした。
でも安心して下さい。クソ株界は虎視眈々とサハダイヤモンドのポジションを狙う新星で溢れかえっています。
★★★ モジュレ
・一時会計監査人の選定状況等に関するお知らせ(2016/09/23)
・上場廃止に関するお知らせ(2016/09/30)

 受賞記事1
受賞記事2
<寸評>
監査報告書にサインが欲しかったけどダメでした。
架空資産が11億円？クソ株に強い監査法人さえもモジュレを汚いゴミを見るような目で道端に放り投げたようです。
最後は2日連続ストップ高からの上場廃止決定でイナゴ投資家を道連れに華々しく散りました。


★★★★電通
 ・本日の一部報道について(2016/09/23)
・代表取締役の異動（辞任）に関するお知らせ(2016/12/29)

受賞記事1受賞記事2 <寸評>
電通、海外メディア発の広告料金の不正請求疑惑を気持ち良いくらいハッキリ認める。
下手に誤魔化さない潔さに当初は好感さえ持たれるも、この不適切業務を発端として「第二の電通事件」と呼ばれる 若くて美人な東大卒女子社員の過労自殺が発生。
22時消灯の反省アピールもむなしく、社長は引責辞任へ。
一方で、全国のサラリーマンは「命の重さに違いはあるんだな」と再認識。

★★★★大和証券グループ本社
 ・（黙秘）
 ・ 役員の異動について(2016/11/28)
受賞記事1
受賞記事2 <寸評>
「このIRがすごい！」開始以来初、IRを一切出さずにだんまりを決め込む姿勢を評価しての受賞。
通称「チャンシマ事件」と呼ばれる反社会的勢力の構成員を自称する大和証券の管理職による過激な言動騒動。
フジ住宅の主幹事証券である大和証券の管理職が上場廃止を煽るなど、燃料が豊富にも関わらず大和証券サイドの 「現在調査中で同一人物か不明」作戦が功を奏する形に。
なお、渦中の人は既に管理職 を解かれた模様。
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★★★★ UMNファーマ
・業績予想の修正に関するお知らせ(2016/10/18)

受賞記事 <寸評>
企業の業績予想って何かね。
売上予想の9割以上が下方修正により消失。上場してから4期のうち3期で消失。
4期連続で結構な赤字を垂れ流しておいて、翌年には黒字転換するなんて妄想を堂々とぶち上げる神経がすごい。
それでもそこそこな場所で踏みとどまるUMNファーマの株価。
恐るべしバイオベンチャー。


★★ オウチーノ 　
・連結子会社における債権の取立不能又は取立遅延のおそれに関するお知らせ(2016/10/11)

受賞記事 <寸評>
オウチーノ、モンゴルの不動産投資が高利回りでオイシーノにダマサレーノ。
1.6億円も支払った上に引き渡し日まで不動産の未完成に気づかなかったようです。
資金回収も諦めつつある失意のオウチーノ、プロパティ事業から撤退を決めるも、カカクコムやクックパッドで活躍した穐田誉輝さんが買収に名乗り。


★★★★★ 大戸屋ホールディングス
 ・ 大戸屋コンプライアンス第三者委員会「調査報告書」(2016/10/04)

受賞記事 <寸評>
事実は小説より奇なり。 土曜ワイド劇場の世界は本当にあったんだ。
それでは名場面・名台詞をダイジェストで紹介します。
 「皆怒鳴り散らされた。寿司屋で5時間」
「社長室の机上に遺骨を置き、『主人があなたを見ている。窪田、社長を辞めなさい。そして、智仁を社長にしなさい』と迫った」
「経営会議出たくないけど社長にはなりたいです」
「このままでは大塚家具になっていく」
なお、主な登場人物は馬鹿ばかりな模様。
牛丼売ってる蟹工船で話題となったすき家ゼンショーの提供でドラマ化希望。


★★★★ KLab
・「CLASSIC ROCK AWARDS 2016」ジミー・ペイジ氏の演奏が行われなかったことに対するお詫びと状況のご報告(2016/11/14)
・ 「CLASSIC ROCK AWARDS」より良い今後に向けて(2016/11/20)

 受賞記事1
受賞記事2 <寸評>
ジェフ・ベックとジミー・ペイジが夢の共演と銘打った音楽イベントでジミー・ペイジが全く演奏しなかった件について、KLabの真田哲弥社長がヘイポー風の謝罪文で釈明。火に油を注ぐ結果に。
その後、手のひらを返すようにチケット代金の返金対応もイベント参加者の不信の目は消えず。
その不信の目、市場参加者のKLabと真田哲弥社長に対する眼差しとよく似ているような気がします。

★★★東芝
 ・CB&Iの米国子会社買収に伴うのれん及び損失計上の可能性について(2016/12/27)

受賞記事1
受賞記事2 <寸評>
弱り目に祟り目。 貧すれば鈍する。
粉飾の東芝、買収で掴んだ案件がウ◯コで巨額の特別損失おかわり。
しかも４ヶ月連続の上方修正の後に降って湧いた減損話には不信感満載。
 時価総額はあのシャープにも逆転される始末。
 ただいま経営陣は針のむしろでございまーす。
01i
ヒトラー　最期の12日間


★★★ シンシア
・（訂正）「東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」の一部訂正について(2016/12/20)

受賞記事
<寸評>
上場5日目のシンシアが40円配当を30円配当への減配訂正。
シンシアにとってはちょっとした誤記訂正だけど株式市場に与えるインパクトは 「その手があったか」級。
業績の下方修正や減配を「一部誤りによる訂正」という 手法を使って上場ゴールする企業の登場に期待です。


★★★★★ ベイカレント・コンサルティング
・業績予想の修正に関するお知らせ(2016/12/09)
・代表取締役の異動に関するお知らせ(2016/12/09)

 受賞記事 <寸評>
作った数字で上場まで漕ぎ着けて大幅下方修正と社長の辞任。しびれるくらいに上場ゴール。
コンサル屋っぽい社名だけどほぼほぼ人材派遣屋という盛りブラ社名も高ポイント。
株式市場には社長や役員がドヤ顔で腕組みしてる企業に気をつけろという「腕組みの法則」がありますが、このベイカレント・コンサルティングは会社HPで役員13人中11人が腕組みをしていて市場参加者の笑いを誘いました。
なお、 市場参加者の笑いを誘った後に役員全員が腕組みを止めております。


★★★★ ZMP
・お客様情報の流出に関するお詫びとお知らせ(2016/11/17)
・新株式発行及び株式売出しの中止等に関する取締役会決議のお知らせ(2016/12/08)

受賞記事1 受賞記事2
<寸評>
自動運転ベンチャーのZMP、赤字上場に夢と希望を乗せて走り出すも情報漏洩で上場前に早くも上場1ゴールを記録。
上場への障害物を避けきれず緊急停止。（ 厳密にいうと、停止できていない。止まりきれなくて衝突）
このままコースを外れて谷底に落下して上場どころか会社として退場しないか心配です。

★★ フィンテックグローバル
・メッツァ開業時期に関するお知らせ(2016/12/06)

受賞記事 <寸評>
2015年にムーミンテーマパーク開設を華々しく発表したフィンテックグローバルがオープン数ヶ月前になって延期を発表。
なお、オープン半年前の段階でも着工すらされず更地のままだったのでずっと前から無理目だった模様。
果たしてムーミンテーマパークは完成するでしょうか。そもそもお金はあるのでしょうか。不安と期待でいっぱいです。
 ロシアのソチに人工島を作ると言っていた旧千年の杜と被ると陰口を叩くのは止めてあげて。


★★★ DeNA
・代表取締役社長兼CEO 守安功からの一連の事態に対するお詫びとご説明(2016/12/01)

受賞記事 <寸評>
DeNAの守安功社長、村田マリのまとめサイトに手を出して出火炎上。
破壊消防でも延焼を防ぐことが出来ずに大炎上。挙句の果てに文春砲まで被弾されました。
その後、グノシー、NAVERまとめのLINE、DMMを始め多くの企業を巻き込んで大規模火災に発展。
この影響により、市況かぶ全力２階建をDeNAさんに55億円で売却する話も破談になってしまいました。
すみません、嘘か本当かわからない冗談を言ってみたくなりました。


★★★秋元康とブランジスタ・秋元康とイグニス
・ 平成28年9月期決算短信〔日本基準〕（連結）(2016/11/14)
・順天堂大学教授（堀江氏、川戸氏）とのVR技術応用に関する共同研究の開始）(2016/12/22)

受賞記事1
 受賞記事2 <寸評>
2016年の株式市場、秋元康に弄ばれすぎ。一緒になって踊りすぎ。
課金率100%・年商1200億円予定の課金ゲー「神の手」で発生したブランジスタのどでかいイナゴタワー。
「ありえない融合」で発生したイグニスの急騰急落劇。
これから何度、同じ過ちを繰り返すのか。
「大人たちに支配されるな」（by 秋元康）
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サイレントマジョリティー